普通の日記

ムーブのDQNのCDでなにやらアニメソング集みたいのがあると聞いて
聞いてみたわけだがこれがいい加減に糞だったことを記録しておこう。


そもそも俺様とDQNムーブの出会いはイニシャルDでもなんでもなく三国無双だった。
俺様もブーブーはある程度好きなわけだがスピード出すこととかには全く興味が無く
イニシャルDの顔のひん曲がっているブサイクなヒロインを見ても全く萌えられない。
イニシャルDという発想自体が俺様の美学に反しているものであるため
モー部を初めて知ったのはこれは三国志のゲームのエンディングソングだった。
三国志に走り屋風情のDQNソングとはどう考えても似つかわしくない。
光栄はいったい何を考えているのかと当初は憤ったものだった。
だいたいこの会社はいつも選曲がいい加減すぎる。
その前のPSの無印のポリゴン格闘ゲームの三国無双の主題歌は中国人のどこぞの
馬の骨アイドルグループで13億人の中からオーディションで選ばれたとか書いてあったが
これはどう考えても嘘。中国の人口が13億なのに美少女が13億人なわけない訳で
こういういい加減なことを中国人は3倍でものを言うとか屁理屈をつけるのが
この会社のいつものやり口なのである。
おまえらは日本人で中国人は日本語で歌っとるやないか。
私の光栄という会社に対する不信感はこうして培われたのであります。


しかしながらこの三国志のEDのムーブを聞いてみると不思議なことに
中国の世界観となんとなくリンクしてくるではありませんか。
私は音楽の専門家でもなんでもないのでいい加減なことをいくらでも書けるのだが
中国の古楽で使用される音は五音。たしか黒鍵の五色でよかったはずだが
この曲のサビの部分に使用される音も五音。
黒鍵の音色と同じかどうか知らないが数は合っている。
この五音を何回か繰り返すことで主旋律が形成されているのだ。
アホの光栄スタッフがここまで考えて主題化をムーブにしたのかは
今となっては知る由もないが、以来私はドライブのときに
この曲をよくかけるようになった。
そしてもうだいぶムーブが下火になってムーブメントしなくなった頃
私は彼らのCDを再びきくことになった。


まず全体的な印象からすると
楽曲は「アクエリオン」「ルフラン」「ギブアリーズン」等アニ虎の王道であり
無難すぎる選曲とも取れる。しかし現在のCDの売れ方とムーブの人気を考えれば
売れ筋楽曲をそろえるのはこれは当たり前のことだろう。
肝心の歌唱だがこのボーカルのユイちゃんだかなんだか知らないが
昔はまず歌唱する気がなく腑抜けた感じの脱力系の印象だったのだが
倖田やらなにやらの影響を受けたのか若干力の入った歌い方になってて逆に萎えた。
モツは相変わらずうざい入り方をするがこれもわずかながらに年齢を感じた。
国敗れて山河あり。城春にして草木不可視。
時の移り逝くまで泪を落としはべりたくなるほどの時代の重みが彼らを覆っている。
しかし変わらないのは彼らの楽曲に対する思いである。
愛だの恋だののことしか歌に出来ないJポップ(嘲)よりははるかに純粋だ。
こいつらの楽曲は走ることにしか興味が無い。
恋も愛も走るための方便でしかないところに昔のムーブと同じ情熱を感じた。


ボーカルの結衣ちゃんが今度結婚するそうです。
私と同じ時代を駆け抜けたアーティスト達が、
好むと好まざるとに関わらずさまざまに変容していく中
確かに変わらない何かを求めて、音楽に聴き入る毎日であります。