AKBのMステ

昨日の放送などを見ると駄曲であることに相違ないが
選抜メンバーのバランスと士気(モラール)の高さの二点において
AKBは完全にモー娘。の追随の及ばぬ域に達していると評価してよかろう。
更に久住を失うモー娘。には既に万に一つの勝ち目もないと思える。


チームとしてAKB48という集団を分析すると
他のアイドルグループには見られない特殊な統率のされ方であることがわかる。
まず本来は戦場の華となるべきセンターを敢えて放置した上で、
遊軍となる実働部隊を縦横に走らせて視聴者を惹きつける作戦のようだ。
まず篠田小嶋の両名が長身を活かしてセンターのルックスの不足を補い、脇を固める。
歌唱の不足は高橋が、踊りの不足は松井が補い、要所でセンターと組み合わせ使う。
板野大島の両名はカリスマの不足を補う。両者は両翼に近い位置に配置され
大外から中心、または中心から大外を突くような動きでステージ中を駆け回る。
時に大きな見せ場をアップで抜くことによって
あたかもセンターが三人いるかのような印象を与えることができる。
このようにセンターを完全に形骸化し、アイドルアンチの叩き総受け的な役割のみ持たせ
アイドルとしての実働の部分を全て有能な脇に固めさせる特殊な陣形を
我々専門家は「鳳天舞の陣」と呼ぶ。
かなり用兵に通じたものの布陣でありさすが秋元と唸らざるを得ない。


また若手が成長していることにも注目しなければならない。
今回、初めて同期連を追い越し選抜の座を独り占めにした北原は
アイドリングの次代エース大川藍に匹敵する人材である。
古典的な黒髪ロングはもはや汚れきったアイドル芸能界では希少種。
「うなぎ犬」という愛称も持っており愛されるキャラクターとしても定着している。
愛嬌のある顔立ちと年齢相応のかわいらしい振る舞いで今後頭角を現すのは必至であろう。
この他、コアなヲタクを味方につけるため、
河西、小野、峯岸なども選抜入りを許されており、今後の成長が期待される。


喩え良曲でなくとも、率いるものの能力で駄兵が勇兵を駆逐する例がある。
最近のAKBはもはや完全に勇兵を追い落とし、駄兵から脱却しつつある。
主力部隊のまとまりとしての力がより輝けば、
モー娘。解散までもう一息だ。