中島早貴に告ぐ

キュートの中島が番組の中でアドルフ・ヒトラーを偉人として紹介。
演説に癒し効果がある等と紹介したのは不適切であったとして
番組側が謝罪に追い込まれた。


毎度の事ながら制作側の愚鈍さには呆れる。
ヒトラーを偉人として取り扱ったことに対してではなく、
全てを丸投げして平謝りしたことに対してだ。
制作側は報道の立場から絶対にこれを謝罪すべきではなかった。
全体から見ればあまりにも小さく、詰まらない事象かもしれないが
こうした一つ一つの誤りが積もっていったところに
計り知れないくらいの大きな歴史誤認が生じるということに
この局は全く気付いていない。


例えばヒトラーは1923年にインフレーションを沈静化させて名高かった
ヒャルマル・シャハトを経済大臣に迎え、経済改革を行なっている。
公共土木事業、価格統制でインフレの再発を防ぎ、
この時点でドイツに存在した失業者を半減させている。
この事例だけ見ればヒトラーは完全に偉人である。
現行の日本政府は失業者を減らせているか?
おまえらは首を切られて既に職を失っているではないか。
しまいには寮まで追い出されて公園で寝泊りまでしていやがる。
まったく大笑いな話だ。
おまえらこそが大声でヒトラーは偉人だと言ってやらなければならぬ。
そんなおまえらを尻目に制作は「間違いでした」とほざいた。


一体どこが間違っている。
もとより一人の人間の評価を一つの言葉で言い表すことなど
どんな尊大な人間にもできようはずがない。
それは人間が皆同じ平等な立場にあるからだ。
だから人物評は「○○さんのこういうところがいい」という部分肯定や
「××さんのこういうところはよくない」という部分否定に終始する。
失業者を激減させた功績の部分について
ヒトラーを偉人だとするのは何も間違っていない。
制作はどこが誤っていたかを示さずに平謝りしたことで
ヒトラーの功績部分を過小評価する誤認報道をしたのである。


だからこそ中島よ。
ヒトラーは偉人だ」とメディアで発言したおまえは偉大だ。
現在の派遣、サラリーマン、内定取り消し者に対して
おまえは正しい歴史認識のありかたを示した。
それは単なる人物評にとどまらぬ、現行政治への批判も含んでいる。
大部分が派遣や取り消し者で構成される狼こそ、
この勇気ある体を張った中島の報道を賞賛すべきではないのか。
おまえらが社会に押しつぶされ、
言えなくなった真理をなかさきが代弁してくれた。
そう考えると、このような若手が控えるハロプロ
まだまだ捨てたものではないのかもしれない。