アニヲタ市場

それならば、議論はベリーズが抱き込めなかったアニヲタ萌え市場を、
久住がなぜ獲得できたかという点に絞られるわけだが、
狼ではこの議論が未だ十分になされないうちに
劣勢となった久住陣営の叩き屋が動き出してしまった感があるのが残念だ。
良識ある諸君には詰まらぬ連中の虚言に耳を貸すことなく
この点を煮詰めて考えていってほしい。
アニヲタ萌え市場という市場の特殊性も踏まえて
久住とベリーズの相違点があるとするならそれは何だったのか。


かつてベリーズを一度でも応援していたものなら
思い当たることはいろいろあると思うが、
鳴り物としての「新しさ」なのではないかと私は考えている。
考えてみればベリーズ工房はデビューしてはや3年目。
強烈な個性を持ったメンバーで構成されており、ハロプロ内でも
一人ひとりの存在感は既にキャラとして確立されきっている感がある。
彼女らベリーズの誰かに、例えば今回の主役「月島きらり」役が
こなせたであろうか、断じて否だと私は思うのだ。
役の上からも、アニヲタの好みからも、もっと素人に近く、無力で
色付けのなされていない空っぽの器が萌え市場では求められる。
アニヲタはまるで掌上のフィギュアの如く、
自分色に染め上がるものにしか興味を抱かないと聞くが
そうした存在として久住を捉えるのならば確かにベリーズよりも
多くの色を吸い込むことができそうなのである。