ハロウィーン・バレーウィン

日本対アルジェリア
負ける要素がナイジェリアな試合なので
圧勝過ぎて面白みにかける
と言ってしまえばそれまでだが、
迫田の台頭や、栗原・山本の安定感など
バレー好きには見ごたえのある内容だった。
全日本女子選手の働きには多大なる敬意を表する。
しかしながら本大会を日曜日のゴールデンタイムに
全日本国民に向けて放映しようという
TBSの姿勢には大きな問題があるのではないか。


本大会は大会でも初の二大会連続日本開催であり
日本のバレーへの関心と、国威、品性が大きく問われる
重要な大会であることは間違いない。
A〜Dブロックに分けられた各国が各地の体育館で
試合をこなすシステムであるがこのうちBブロックは
わが静岡県の誇る地方小都市、浜松で試合が行われている。
ここまでは良し。しかしその中継の中で市民有志が
ブラジル応援団を組んで応援する模様が中継された。
Bブロック中での最強豪国とはいえ、
浜松という地方小都市でブラジルを応援することが
どういう意味を持つか分かっているのか。


現日本経済が頭打ちなのは諸君もご存知のとおりだが
その原因のひとつに外需依存型であることが挙げられる。
輸出産業を主とする大企業は労働コストを低く抑えるため
外国人労働者を多く雇用するが、
これが内需をいっそう冷え込ませる。
企業と外国人労働者はコストと為替の間で
合理的な選択をしているだけだが、物価の高い日本で
暮らさねばならない日本人の割高な労働者だけが
この合理性の枠の中から放逐せらるる運命にある。
この傾向が最も顕著で、安いブラジル人労働者に
追われ、職を失いつつ内需に貢献できないのが浜松人だ。
本来なら最もブラジルを嫌悪しているはずの、
そういう立場にある浜松人がわざわざ日本にとっての
目の上のこぶであるブラジルチームを応援する。
この薄気味の悪さに何も感じない人は日本経済、
あるいは浜松、または女バレに全く関心のない人だ。


浜松人の心胆を慮ればこのような報道をすることに
躊躇が生まれて然るべきではないか。
実在する嫌悪をひた隠しにし、友好を取り繕うのを
えせ国際人という。こいつらこそ国を害し、
真の国際化を阻害する大罪人だ。他国を慮ることは
自国を慮ることの次に行われるのが自然だろう。
ブラジル人だか日本人だかすらも分からない
黒んぼの汚い公式サポーターがしたり顔で
応援風景を語り友好をアピールする。
困窮し、切迫した経済状況にある浜松人の
だれがそんなゴールデンタイムを喜ぼう。
地方小都市であるとはいえ職を奪われた彼らにも
プライドというものがあるのだ。


今最も虐げられ、救いがないのは
日本人の低所得者たちだ。
ODA、外国人学校無償化。
そんなことに金を回す余力があれば自国内の貧困層
救うのが先だろう。
こんな赤字だらけでいつまで大国気取りでいるのか。
外国に土下座し
国内の良民を苛める政党は政権から降りろ。
こんな馬鹿のやり方が続けは次にでてくるのは
ナチスのような政党ではないかと心底思う。
日本の低所得者層はコケにされすぎていると
実感したいいハロウィーンであった。