つり橋理論

デビューから早三年、ベリーズが地元静岡で見せてくれたのは
ダンスに歌に、果ては恋の手管までひとまわり成長した彼女らの姿であった。
本ツアーでは、まるで普通の女子中学生が教室で恋の話をするように
MCや楽曲が配置されているが、その演出演舞中にも彼女らの成長が散りばめられている。


感情だけではなく、理論で恋愛を語るようになった「恋の三原則」
体の成長をも惜しみなくアピールするかのような衣装換え
無論、ダンスや歌唱節々に見られる練度の累積


どれをとっても刻々と成長する彼女らを感じずにいられない。
今回は4列という良席を手に入れたこともあったが
暫く遠ざかっていたベリーズに再び惹きつけられたのは間違いない。


さて、そんな心憎い演出が多々見受けられたコンサートであったが
最も印象に残ったのは「かっちょええ」の前奏で見せたあの盆踊りであった。
メンバーは全員浴衣で登場。
思い思いの面をつけ輪になって踊るという演出があったのだが
この「面」というのが彼女らの成長を象徴する小道具であったのだ。
人は大人になり、社会に出ると「面」を被らざるを得ない。
嫌いな上司の前で見せる笑顔、使えぬ部下を叱りつける怒り
同じ面を被り同じ盆踊りを踊るベリーズはまさに集団行動に埋没した
我々大人の予備軍だ。子供の頃の彼女らには決してなかった表情が
皮肉にも面を被ることによって浮かび上がる。
しかし、そんな面に頼らずとも表情の変わらないメンバーがいた。



いや、なんというかネ申だろこの子・・・
お面とったら全く同じ顔が出てきたから焦った
お面っていうのは普通大人が社会でつけるもんだよ、子供はいいんだよ
と、いえない。
マジで自分が未熟者に思えてくるわ。
俺を含めて会社や実社会で凹んでる人、ベリーズのコンサ見なさいよ。
プロってのはこういう子のこと言うんだよ(´・ω・`)