10th選抜雑感

=8月4日、中田花奈ブログにて運営批判とも後ろ向きともとれる更新=


乃木坂46の8thから10thにかけての販売戦略は最悪であった。
AKB総選挙に合わせて発表された生駒・松井交換留学。
AKBGの中で唯一清純を前面に打ち出して人気を博してきた乃木坂にとって
バーニングの息のかかった松井玲奈の加入ほど迷惑な人事はない。
今まで守ってきた清純の看板を最も汚い土足に踏みにじられた格好である。
白石麻衣ですらマスコミの前で憤る、このような流れの中で、
総選挙に打って出た生駒は速報3500票余56位から
謎の40000票を獲得し14位選抜に浮上。
乃木坂がAKBGとズブの関係であると言わんばかりの茶番が繰り広げられた。


発売された9thは、楽曲の質においても
SKEとの差別化を明確に打ち出せぬまま売上不振に終わり
右肩上がりだったセールスに、遂に土がついて前作割れの事態に陥った。
この失策を覆い隠すように矢継ぎ早に10thのリリースが宣言され、
学業のために休業中だったはずの生田が急ぎセンターとして復帰するが
生田は学業のためでなく舞台のために休業していたとの情報が出ており
背後には一抹の黒い思惑が蠢いていることを疑わずにはおれない。


また乃木坂の内部事情に目を転ずれば
握手の完売数には大差がないのにアンダーに縛られるメンバーが固定化。
アンダーでの扱いすら単純に握手結果が比例しているわけではない現実や
番組内クイズなどで活躍しても公約すら守られずTV出演させてもらえない現実。
努力や健闘が評価されて選抜に選ばれているわけではなく、
信賞必罰が徹底されているわけでもなく、
「生駒だから下位にならない」「松井だから前作割れても常時福神」
このような単なる不平等が横行し、そのくせ結果を残せない運営のありようは
少し気の利いたまともな人間なら誰しも訝しく思うことだろう。
中田花奈の嫌気もこうした処々の矛盾が積み重なった上に噴出した。


「乃木坂最後の良心」といわれた生田が多分に怪しまれる状況の中で
外場評どおりに休業明けセンターを獲得してしまったことで、
残念ながら生田は良心でもなんでもなくなってしまったと感じた。
私は随分長い間生田センターを早急に成し遂げるべきだと主張してきたが
この売上推移、この周囲環境、このタイミングで彼女が得たセンターに
達成感もロマンも喜びも全く感じることが出来なかったのである。
むしろ松村の強がりや、白石橋本の示唆した停滞感、
畠中清羅の焦燥や、中田花奈の憤りに多分に共感している。


まだ正常な感覚を持っているメンバーが在籍しており、
中田花奈が憤っているうちは乃木坂を応援できると思う。
周囲の状況がちゃんと見えている人間は中田の言っていることに共鳴できる。
頭のいい人間が考えることは大体同じである。
聡明な中田に、自信を持って「乃木坂最後の砦」の旗頭として
活躍してほしいと願っている。